本日10月19日木曜日、マザーズ指数は終値659.51ポイントとなり、年初来安値を更新し、昨年7月以来およそ1年3か月ぶりの安値となりました。チャートを見ると秋口から下落基調となり、5日、25日、75日、100日と全ての移動平均線が順に揃って下向きという状況です。次の下値の節は昨年6月20日の安値607.33まで見当たりません。
本ブログの趣旨は値動きの落ち着いたIPO銘柄から中長期目線で投資できそうな銘柄を発掘するというものですが、地合いが悪すぎて10月に入って上場来安値を更新した銘柄が多発しています。要は値動きが全く落ち着いていません。
私は昨日デイトレードで5588ファーストアカウンティングを触っていたのですが、約半月分の値動きを1本の大陰線で包むという凄まじい値動きで、一瞬死ぬかと思いました。
そんな最悪な地合いではありますが、こんな時でも触って大丈夫そうな銘柄はないかと思い、2023年にIPOした銘柄群から以下の条件でスクリーニングしてみました。
①上場来安値更新が今月10月以前 ⇒ 今月の急落でも頑張って値を保っている
②現値が上場来安値からプラス10%以上 ⇒ 現値が上場来安値からスレスレではない
その結果が以下のリストです↓
(新しいタブで画像を開いていただければ大きく見られると思います)
地方市場への上場を除く2023年のIPO全67銘柄のうち、上記①&②のたったふたつの条件でスクリーニングしただけで、該当するのはわずか15銘柄(22.4%で全体の4分の1以下)に絞られてしまいました(IPO銘柄の地合い、悪すぎです)。
リストですが、まず列10で上場来安値日付を10月以前とし、列11で上場来安値と現値の乖離率(プラス10%以上に限定)を昇順でソートしてあります。
上場来高値(列12)と高値日付(列13)及び高値からの乖離率(14)も記載しておきましたので、必要に応じてご参照下さい。
足元の株価の弱さは日米の金利上昇からきていますので、バリュエーションが高めなグロース銘柄にボディブローのように効いてしまうのは当たり前ですが、そんな中、上場来高値からの乖離率が限定的で、上場来安値を付けた日付が遠い(古い?)のがネット銀行2銘柄(7163住信SBIネット銀行、5838楽天銀行)というのが今の相場環境を色濃く反映していて(金利上昇にポジティブなセクターなのは言うまでもないです)、大変興味深いスクリーニング結果となりました。
当ブログは特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありませんが、何らかのかたちで皆様のお役に立てれば幸いです!